コンポーネント作成の重要性と作成方法

Webflowは、コードを書く必要がなく、直感的なビジュアルを基にウェブサイトをデザイン・構築・公開することができるツールです。Webflowでは、ウェブサイトを構築するにあたり、繰り返し使用される要素を再利用可能な形にする「コンポーネント」という機能があります。これにより、ウェブサイト全体のデザインの統一や更新が容易になります。本記事では、コンポーネント作成の重要性と具体的な作成方法について詳しく説明します。
コンポーネント作成の重要性
以下では、コンポーネント作成の重要性について詳しく解説します。
デザインや機能の一貫性を維持できる
ウェブサイトの多くのパーツは同じデザインやページ構造を持っています。例えば、ヘッダーやフッター、ボタンのスタイルなどが挙げられます。これらをコンポーネント化することで、サイト全体のデザインと機能の一貫性を保つことができます。デザインの変更が必要な際は、コンポーネントを一度編集するだけで、同じデザインや機能を持つ要素を簡単に複数のページに適用されます。
メンテナンスが容易である
ウェブサイトの規模が大きくなると、その分同じ要素を使用する機会も増えます。デザインなどの変更を加える際、個々の要素を個別に編集するのは手間がかかり、ミスも発生しやすくなります。そのため、コンポーネントを使用することにより、ウェブサイト全体のメンテナンスもしやすくなります。
作業時間を短縮できる
コンポーネントを使用することで、新しいページやセクションを迅速に複製できます。各ページごとに再設計することなく、新しいデザインを素早く構築できるため、作業効率が大幅に向上します。
コンポーネント作成の手順
以下では、Webflowでコンポーネントを作成する際の具体的な手順や設定方法をご紹介します。
- コンポーネントの作成
- プロパティの設定
コンポーネントの作成方法
- まず、コンポーネント化したいセクションのクラス名をコピーします。コピーした名前は、後でコンポーネントに名前を付ける際に使用します。

- 次に要素(ここではsection_header5)を右クリックし、「Create component」を選択します。その際、上記でコピーした名前を貼り付け、「Create」をクリックします。

- これで、コンポーネントが作成されました。

プロパティの設定方法
次に、コンポーネントに含まれる各要素のプロパティを設定します。例えば、H1タグで設定されたヒーローヘッダーのテキスト、ボタンのテキスト、リンクの内容などは、使用する場所によって変わることが多いです。そのため、これらの要素をプロパティとして設定しコンポーネント化する必要があります。プロパティとして設定した箇所は、後から編集が可能となります。
ヘッダーの設定
- 右の設定パネルに移動し、テキストの「Create&connect new property」をクリックします。Nameはそのままでも、その他わかりやすい名前に変更しても問題ありません。

- 問題がなければ「Create」を選択します。

ボタンの設定
ボタンに関しても、ヘッダーの設定と同じように設定していきます。テキストに紐づけられたリンクがページによって異なる場合、テキストとリンクのそれぞれについてプロパティ設定を行う必要があります。

複数のボタンがある場合は、テキストとリンクのプロパティ設定だけでなく、ボタンを表示/非表示(Visability)にするプロパティ設定もしておきましょう。

背景画像、ロゴの設定
背景画像のプロパティを作成する場合は、ImageとAlt Textをそれぞれプロパティ設定しておきます。

ロゴがある場合も同様に、ロゴのセクションをコンポーネント化し、それぞれのロゴに対してImageとAlt Textのプロパティを設定します。今回は、ロゴが5つあるので5つ分のプロパティ設定を行う必要があります。

コンポーネントの使い方
プロパティ設定済みのコンポーネントを複製すると、デザインや構成は同じまま、テキストや画像などのみ編集できるセクションが作成されます。そうすることで、ウェブサイト全体のデザインの統一感を保ちながら構築することができます。
複製元のセクション

複製後のセクション

まとめ
Webflowのコンポーネントの作成は、ウェブサイトの一貫性を保ち、効率的に構築しやすくなる機能です。ウェブサイトのメンテナンスも容易になり、ヒューマンエラーを防ぐことができます。今回ご紹介した手順を参考に、ぜひあなたのプロジェクトでもコンポーネントを活用してみてください。