
Webflowのサイトロールと権限を徹底比較:チームでの効率的なサイト運用を実現するために
はじめに
Webflowは、ノーコードで高品質なウェブサイトを構築できる人気のプラットフォームです。しかし、チームで運用する際には「誰がどこまで操作できるのか」を明確にすることが重要です。
この記事では、Webflowの「サイトロールと権限(Site Roles and Permissions)」について、役割ごとの違いを分かりやすく解説します。
参照元:
サイトロールとは?
サイトロール(Site Roles)とは、Webflowのワークスペースで各メンバーに与えられるアクセスレベルのことです。
サイトの安全性・編集効率を保つため、Webflowでは主に以下の7種類のロールが設定されています。
- Site Manager
- Designer
- Limited Designer(エンタープライズ限定)
- Designer (Needs Approval)(エンタープライズ限定)
- Marketer
- Content Editor
- Reviewer
主要ロールの特徴・料金・使用ケース
Site Manager
特徴:最上位の権限を持つロール。サイトのアーカイブ、移転、プラン管理、APIトークンの作成など、すべての操作が可能です。
料金:$45/シート/月(Full seat)
権限:
- すべてのサイトを表示可能
- ワークスペース設定、チーム、アプリ開発、請求の管理が可能
使用ケース:
- プロジェクト責任者やチームリーダー
- サイトの最終決定権を持つ担当者
- 請求管理やプラン変更を行う管理者
Designer
特徴:サイトのデザインや構成を自由に変更できるロール。「ビルドモード」「デザインモード」にアクセスでき、クラスやコンポーネントの作成・編集、CMS構築などが可能です。
料金:$45/シート/月(Full seat)
権限:
- すべての機能を使用してデザインが可能
使用ケース:
- Webデザイナーやフロントエンド開発者
- サイトの構造やデザインを担当するメンバー
- 新しいページやコンポーネントを作成する担当者
Marketer
特徴:SEOやA/Bテスト、分析設定などに関わるロール。Optimize機能(A/Bテスト設定)や分析レポート閲覧が可能で、マーケティング担当者に最適です。
料金:$19/シート/月(Limited seat)
権限:
- コンポーネントを使用してページを構築可能
使用ケース:
- マーケティングマネージャーやSEO担当者
- A/Bテストやコンバージョン最適化を担当するメンバー
- 分析データに基づいてサイト改善を提案する担当者
Content Editor
特徴:WebflowのCMSにアクセスし、コンテンツの編集や投稿を担当するロール。サイト全体の公開権限は持たないものの、記事やページの更新作業を安全に行えます。
料金:$19/シート/月(Limited seat)
権限:
- コンテンツの編集のみ可能
使用ケース:
- ブログ記事やニュースを担当するライター
- 商品情報や企業情報を更新する担当者
- 定期的なコンテンツ更新を担当するメンバー
Reviewer
特徴:レビュー専用のロール。編集や公開はできず、コメントや承認だけを行います。
料金:$0/シート/月(Free seat)
権限:
- サイトの表示とコメントのみ可能
使用ケース:
- クライアントやステークホルダー
- 社内の品質管理担当者
- 最終チェックを行う責任者
権限比較
サマリ:主要機能別一覧
各ロールが持つ主要な権限を機能別にまとめました:
主要な制限事項:
- Designer: サイト管理機能は制限、公開には管理者の許可が必要
- Marketer: デザイン・コード編集は不可、CMS編集は可能
- Content Editor: デザイン・コード編集は不可、コンテンツ編集と公開は可能
- Reviewer: 編集・公開は不可、コメント・承認のみ可能
詳細:全機能別権限一覧
以下は、各ロールが持つ権限の詳細な比較表です:
*エンタープライズ限定ロール。エンタープライズ顧客またはパートナーで以前これらのロールを使用していた場合、自動的にカスタムロールに変換されます。チームのニーズに基づいてさらにカスタマイズできます。
このように、チームメンバーの役割に応じて最適なロールを設定することで、作業の重複や事故を防止できます。
チーム運用のベストプラクティス
- 「Site Manager」は最小人数に限定する
- 管理者権限は強力ですが、誤操作リスクも大きいため、信頼できる担当者のみに付与します。
- デザイナーとマーケターを分業化する
- デザインとマーケティング分析の作業を分けることで、効率的な運用が可能になります。
- コンテンツ担当者には「Content Editor」を付与
- CMS運用を安全に行い、SEOや記事更新をスムーズに進められます。
- レビュー担当者には「Reviewer」権限を設定
- 承認フローを明確化し、公開前チェックの品質を維持します。
まとめ
Webflowのロールと権限は、チーム運用の効率と安全性を大きく左右します。
「誰が何をできるか」を明確に設定し、適切に分業することで、よりスムーズで安心なサイト管理体制を構築できるでしょう。
