
Webflowの新機能でチーム作業が劇的に効率化!リアルタイムコラボレーションの威力とは
Web制作チームが抱える課題の多くは、作業効率とチームでのコラボレーションの限界に起因していました。これまでWebflowでは、1度に1人しか編集作業ができず、順番に作業を進めるスタイルが一般的でした。そのため、プロジェクトの進行速度が落ち、生産性に影響することも少なくありませんでした。
しかし、Webflowの新しいリアルタイムコラボレーション機能は、この常識を根本から変えます。
これまでの課題
これまでのWebfloeには以下のような課題がありました。
同時作業ができない
従来のWebflowでは、Design / Buildといった各編集ビューごとに、同時に作業できるのは1名のみでした。別のメンバーが編集を行う場合は、その都度「Hand off」で権限を引き渡す必要があり、チームでの共同作業には大きな制約がありました。
作業効率の低下
1人ずつ順番に作業するスタイルは、時間効率を大幅に下げ、デザインプロジェクト全体の生産性の低下の原因でした。。
新機能で可能になったこと
Webflowのリアルタイムコラボレーション機能により、チームでのサイト編集がより効率的かつ可視化されるようになりました。具体的には、以下のことが可能です。
チーム内での作業状況をページ単位で可視化
複数ページで構成されるサイトでも、別のメンバーがどの特定ページを開いて作業しているかをすぐに確認できるようになりました。
具体的な手順
- 左側のツールバーでページアイコンを選択する(またはショートカットキー「P」を使用)
- サイト内のページ一覧が表示される
- 別のメンバーのアバターが、アクセス中のページ欄に表示される
操作中の箇所が要素単位で確認可能
他のメンバーが編集中の箇所が色で囲まれ、誰がどこで操作しているのか視覚的に分かるようになりました。
具体的な手順
- 編集画面で対象ページを開く
- 他のメンバーが操作中の要素にはアバターやハイライト表示がされる
- どの要素が誰により編集中かをリアルタイムで確認
更新された情報が即時反映される
ページのデザインやテキストの変更が即座に反映され、チーム全員が常に最新の状態を確認できるようになりました。
具体的な手順
- 編集画面で対象ページを開く
- 要素を選択・修正している場合
- 他のメンバーの画面では該当要素が色付きでハイライト表示
- 色だけでなく名前も表示されるため、誰が操作しているのか把握可能
- 修正を行い確定した内容は即座に全員の画面に反映され、最新の状態をリアルタイムで確認できる
作業メンバーの現在地へ瞬時に移動
共同作業中のメンバーがどの箇所を編集しているかを、手間なく瞬時に確認できるようになりました。
具体的な手順
- 右上のアバターをクリックし、チームメンバーの一覧から確認したい対象を選択
- 対象メンバーが作業しているページへ即座に画面が切り替わる
- 作業中の要素やセクションまで画面が自動でスクロールされることで、どこを操作しているのか即座に把握可能
リアルタイムコラボレーションにより期待できる効果
新しいWebflowのリアルタイムコラボレーション機能により、これまでの作業スタイルは大きく改善するでしょう。
作業効率が格段に向上
デザイン担当者と開発担当者が同じキャンバス上で同時に作業でき、従来の「順番待ち」によるストレスが解消されるため、時間効率が大幅に改善されます。
作業の重複や衝突を防止
編集中の箇所は色付きでハイライトされ、誰がどの要素を操作しているか視覚的に確認できるため、同じページや要素を複数人が同時に編集してしまうミスを防ぐでしょう。
リアルタイムでの意思疎通を促進
誰がどのページや要素を操作しているかをリアルタイムで把握できるため、タスク調整や進捗管理が容易になります。
また、編集内容の即時反映により、コメントや相談などの意思疎通もスムーズに行えます。
チーム全員が常に最新の状態を把握できるため、円滑な共同作業が期待できるでしょう。
機能の実践レビューについて
機能を実際に使用してみたレビューを以下にまとめました。
段階的なロールアウト中
全てのプランで利用可能とされていますが、現在ベータ版として段階的に展開されているため、新機能を利用できるサイトとできないサイトがあります。全てのサイトで利用可能になるには、Webflow側の更新を待つ必要があるでしょう。
多言語環境でも問題なし
日本語から英語に切り替えた後でも、変更内容が問題なく即時反映されることが確認されています。
利用する上での重要な注意点
Chrome拡張機能との互換性がない
Webflowのリアルタイムコラボレーション機能は、一部のChrome拡張機能(Finsweet / Relumeなど)との互換性がないため、同時作業を行う場合は、チーム全体で拡張機能を無効化するか有効化するかなどの設定を統一する必要があります。
また、チーム内で一部のメンバーだけが拡張機能を使用している場合、データが正しく反映されず失われる可能性があります。
データ損失のトラブルを防ぐため、同時作業を始める前に、チームで拡張機能の利用ルールを事前に確認・統一しておくことが重要です。
Undo機能(⌘Z)の不具合
⌘Zで前の段階へ戻ろうとしても、意図した通りに反映しないことがあるため、重要な操作は慎重に行うか、頻繁に状態を保存するなど、別途注意が必要です。
利用可能なプランについて
以下が新機能を利用可能なプランの詳細です。
2025年7月23日
エンタープライズプラン限定でリアルタイムコラボレーション機能が提供開始。
2025年10月23日
全てのWebflowプランで利用可能となり、エンタープライズ以外のプランユーザーも同時作業が可能になりました。
対応プラン:全てのワークスペースプランに対応。
まとめ
リアルタイムコラボレーション機能により、Web制作チームはより効率的かつ快適に作業できるようになりました。作業のボトルネックが解消され、同時進行でデザインを進められることで、従来のプロジェクト進行の課題を大幅に改善できます。
チームでのWeb制作をさらにスムーズにするために、ぜひこの機能を活用してみてください。
