
Webflow新機能!カスタムコードプレビューで開発&デザイン連携スムーズ化
従来、Webflowでカスタムコードを活用する際に、「ボタンのアニメーションを細かく調整したいが、コードを修正するたびに公開して確認するのは面倒」「デザイナーが意図した動きと開発者の実装にズレが生じやすい」などといったような声が上げられており、確認作業の手間、修正の遅れ、チーム内連携の難しさといった課題を抱えている方は少なくありませんでした。
しかし、今回新しく搭載されたWebflowのカスタムコードプレビュー機能によって、これらの課題が解消されて、Webflowを使った開発プロセスを劇的に変えていくと期待されています。この機能では、よりスムーズで正確な開発プロセスを実現し、最終的に高品質なWebサイトを効率的に構築することができます。
それでは、そんなカスタムコードプレビューについて、重要性やメリット、注意点などをご紹介します。
Webflowのカスタムコードとは
Webflowのカスタムコードとは、Webflowのビジュアルエディタだけでは実現できない高度な機能を実現するために、HTML、CSS、JavaScriptといったプログラミング言語を用いて、Webflowサイトに独自機能を追加するものです。

重要性:なぜプレビュー機能が喜ばれるのか
この「カスタムコードのプレビュー」機能は、Webflowが近年特に注力している「コラボレーション」領域における重要な強化です。これは単なる機能拡張ではなく、Webflow全体の開発環境の質を高める大きな一歩といえます。
Webflowのアップデートは、ソースコード内だけでなく、開発ワークフローの改善にも繋がっており、より円滑なチームでの制作を目指した機能が多数導入されています。
例えば、デザイナーにとっては「ビジュアルエディタ上で変更を確認できるため、イメージとのズレが少なくなる」、開発者にとっては「本番環境に影響を与えることなくテストできるため、安心してコードを修正できる」といった利点が挙げられています。
これらの機能改善は、デザイン担当者、開発担当者、プロジェクトマネージャー、クライアント間の連携をよりスムーズにし、より正確な情報伝達と合意形成を促進します。
Webflowカスタムコードのメリット
Webflowは、ノーコードで美しいWebサイトを構築できる強力なプラットフォームですが、「カスタムコード」機能を活用することでさらに柔軟で高度なWeb制作が可能になります。
ここでは、Webflowのカスタムコードを活用することで得られる具体的なメリットについて解説します。

開発効率の向上
カスタムコードを使うことで、Webflowの標準機能だけでは実現できない独自の動作やデザインを、素早く実装できます。
例えば、外部のJavaScriptライブラリやAPIと連携したり、細かなアニメーションやインタラクションを追加したりすることが可能です。
これにより、複雑な要件にも柔軟に対応でき、開発スピードを大きく向上させることができます。
品質の向上
カスタムコードを活用で、より高品質なWebサイトを構築できます。例えば、SEO対策のためのメタタグの追加やパフォーマンス最適化のためのスクリプト制御など、細部にまでこだわった調整が可能です。
また、最新のWeb技術やベストプラクティスを取り入れることで、ユーザー体験やセキュリティの向上にも繋がります。
チーム連携の強化
デザイナーとエンジニアが同じプラットフォーム上で協力しやすくなるといった点も挙げられます。デザイナーはWebflowのビジュアルエディターでデザインを進め、エンジニアは必要に応じてカスタムコードを追加することで、役割分担が明確になり、効率的な共同作業が実現します。
加えて、コード管理やバージョン管理の仕組みを取り入れることで変更履歴の追跡や品質管理も容易になります。
カスタムコード機能の仕組みと簡単なステップ
それでは、Webサイトの機能を拡張する上で欠かせない「カスタムコード」機能の仕組みと導入手順を、分かりやすく解説します。
- Webflowデザイナーでプレビューモードを開きます。

- プレビュー画面左下にあるカスタムコードのトグルボタンをオンにします。

- 記述したカスタムコード(JavaScript、CSSなど)が適用され、実際の動作をプレビュー画面で確認できます。
- 必要に応じてコードを修正し、プレビューモードで再度確認します。
このアップデートにより、ステージング環境へのパブリッシュを繰り返すことなく、リアルタイムでコードの動作を確認し、効率的に開発を進めることができるようになりました。
Webflowカスタムコードプレビュー:対応コードの種類
Webflowでは、これらのカスタムコードを「Webflowカスタムコードプレビュー」機能を使って、本番環境に反映する前に確認することができます。
これにより、意図しない挙動や表示エラーを事前に発見し、スムーズな開発プロセスを実現できます。Webflowでプレビュー可能なカスタムコードの種類とそのメリットについて、初心者の方にも分かりやすく説明します。
Webflowネイティブのコード
Webflowプロジェクトやページに直接記述したコード(例:JavaScript、CSS、HTMLなど)は、Webflowカスタムコードプレビューで直接プレビューできます。例えば、特定のボタンをクリックしたときにポップアップウィンドウを表示させるJavaScriptコードや、ページレイアウトをカスタマイズするCSSコードをWebflowの編集環境で記述した際に、リアルタイムに動作確認ができます。
Marketplace Apps
Webflowマーケットプレイスからインストールしたアプリのコードの一部もプレビューできるケースがあります。アプリによっては、アプリが追加したコードがどのようにサイトに影響するかが確認できます。
互換性のあるサードパーティ製スクリプト/リソース
Webflowは、一部のサードパーティ製スクリプトやCDN(Content Delivery Network)リソースの埋め込みをサポートしており、プレビューが可能です。

Webflowカスタムコードプレビュー機能の利用開始にあたっての注意点
Webflowは、Webサイト制作の強力なツールとして、高い評価を得ています。そして、このたび発表されたカスタムコードプレビュー機能は、デザイナーや開発者にとって大きな利便性をもたらします。この便利な機能をスムーズに利用するため、導入にあたって一つ重要な点に注意が必要です。
外部ホストスクリプトの互換性
Webflowのカスタムコードプレビュー機能は、マップ、ソーシャルメディアボタン、特定のアプリなど外部ホストスクリプトの統合を容易にします。ただし、セキュリティ上の理由から一部の外部ホストスクリプトは特定のドメインからのアクセスのみを許可しています。
Webflowのプレビューモードとコメントモードでは、*.webflow.io 、 *.webflowpreview.com 、またはプロジェクト固有のプレビュードメインが使用されます。これらのプレビュードメインから外部ホストスクリプトにアクセスする場合には、スクリプト提供元またはホスティング環境側で設定変更が必要になる場合があります。
例えば、Google Maps APIを使用する場合、APIキーの制限設定にWebflowのプレビュードメインを追加する必要があります。他のサービスでも同様に、許可リストにこれらのドメインを追加する必要があるケースが多いため覚えておくと良いでしょう。

まとめ
Webflowの新機能「カスタムコードプレビュー」は、Webサイト制作の効率と品質を劇的に向上させるアップデートです。従来、カスタムコードの確認には、サイト公開が必要になるため時間を要していましたが、このアップデートによりプレビューモードでリアルタイムに確認できるようになりました。
HTML、CSS、JavaScriptなどWebflowネイティブのコードだけでなく、一部のマーケットプレイスアプリやサードパーティ製スクリプトもプレビュー可能です。これは、デザイナーと開発者の連携強化、開発スピード向上、高品質なWebサイト構築に大きく貢献します。例えば、デザイナーはビジュアルとコードのズレをその場で修正でき、開発者は本番環境への影響を心配せずにテストを行えるようになりました。
ただし、外部ホストスクリプトを使う場合は、Webflowのプレビュードメインを許可リストに追加する必要がある点に注意が必要です。この新機能は、Webflowの使いやすさをさらに高め、よりスムーズで迅速なWebサイト制作を可能にする強力なツールと言えるでしょう。Webflowを使用して、Webサイトの制作を検討している方や気になる点がある方はお気軽にBooos7までお問い合わせください。