WebflowのCDNについて:Fastlyとの関連性

投稿日
4/19/2024

Webflowは、ウェブサイトの設計とホスティングを簡単にするためのプラットフォームとして広く認識されています。このプラットフォームは特に、その利便性と高度なデザイン機能で知られていますが、その背後にある技術、特にCDN(Content Delivery Network)の使用は、その性能に大きな影響を与えています。

その中でも、注目されているのが、Webflowが採用しているCDNの一つであるFastly。では、Fastlyは他のCDNと何が異なるのか、その関連性とメリットなどについてご紹介します。

Webflowで使用されているCDN

WebflowのCDNはFastlyが採用されていますが、そもそもCDNとは何を指すのか、またFastlyの概要について、まずお伝えします。

CDNについて

CDNは、Content Delivery Networkの略で、世界中のサーバーネットワークを利用して、コンテンツをユーザーの近くでキャッシュし、ウェブサイトのロード時間を短縮、グローバルなアクセス速度を向上させます。つまり、ウェブコンテンツをユーザーに迅速に配信するためのネットワークということです。

これにより、ユーザー体験が向上、改善し、ウェブサイトやオンラインサービスの利用者満足度を高めることに繋がります。

Fastlyについて

参考元:https://www.fastly.com/jp/

Fastlyは高性能なCDNサービスを提供する企業であり、リアルタイムのデータ処理や高度なカスタマイズが可能なキャッシュ設定が特徴です。このプラットフォームを使用することで、コンテンツの高速配信が可能となり、ユーザーの近くにデータやサービスを配置することによって、ウェブサイトやアプリケーションのパフォーマンスを大幅に改善することができます。

主な機能としては、コンテンツ配信(CDN)、ビデオストリーミング専用CDN、画像最適化といった機能を提供しています。

参考元:https://www.fastly.com/jp/products

またこのプラットフォームは、エッジでスクリプトを実行可能なCompute@Edgeサービス、リアルタイムのログ機能、広範囲なメトリクスの提供といった、先進的な可観測性とコンピューティング機能も備えています。FastlyのCDNはオリジンシールド技術を活用しており、キャッシュサーバーとオリジンサーバー間の負担を減らし、より効率的なコンテンツ配信を可能にしています。

サポートに関しては、スタンダード、ゴールド、エンタープライズの三つのプランがあり、それぞれが異なるレベルのサービスとサポートを提供しています。Fastlyは全世界に80か所の拠点を持ち、その強力なネットワーク容量と速度により、グローバルなインターネットトラフィックに迅速に対応し、全体的なユーザー体験の向上を実現しています。

参考元:https://www.fastly.com/jp/solutions/support-plans

Fastlyのメリット

続いては、Fastlyのメリットに焦点を当ててみましょう。ユーザーに迅速な配信ができることはすでにご理解いただけていると思いますが、その他にも魅力があるのが、Fastlyの強みです。それらのメリットについて理解し、Fastlyについての学びを深めていきましょう。

リアルタイムのデータ処理

FastlyのCDN技術は、ウェブサイトの内容をリアルタイムに更新し、その変更を世界中に即座に配信する能力を持っています。これにより、コンテンツ管理者は更新を迅速に行うことができ、エンドユーザーには常に最新の情報が提供されます。

グローバルな高速配信

Fastlyの広範に分散されたネットワークは、世界中どこからのアクセスに対しても最適化されたパフォーマンスを保証しています。

参考元:https://www.fastly.com/jp/network-map/

この高速配信システムにより、ユーザー体験が向上し、ウェブサイトの訪問者のエンゲージメントと満足度の向上に繋がることが期待できます。

高度なセキュリティ

Fastlyは、DDoS対策やFastly Next-Gen WAF(Web Application Firewall)を含む包括的なセキュリティ対策を提供しています。

参考元:https://www.fastly.com/jp/products/web-application-api-protection

これにより、顧客のデータとウェブサイトは、様々なサイバー脅威から守られるため、信頼性や安心感を与えられます。

カスタマイズ可能なキャッシュ設定

ユーザーはVCL(Varnish Configuration Language)を使用して、自分たちのニーズに合わせてキャッシュをカスタマイズすることができます。これにより、ユーザーは自身のビジネス要件に応じて、様々なコンテンツタイプに対する最適なキャッシュ戦略を設計し、実装することが可能です。

Webflowで使用されているCDNがFastlyであることの強みとは?

では、続いては、FastlyをCDNとして使用しているWebflowについて考えてみましょう。Fastlyを採用している強みとは、どのように優れているのか解説いたします。

処理速度が早い

Webflowでは、全てのプランにFastlyのCDNが適用されています。これにより、Webflowは世界中で高速なウェブサイトホスティングを提供しており、大きなトラフィックが発生してもサイトのパフォーマンスが低下することなく、迅速なページロードを実現できます。

参考元:https://webflow.com/hosting

このシステムにより、Webflowのユーザーはどんな状況下でも、円滑にWebflowを利用することが可能です。

CSS、画像、動画などのアセットをグローバルに配信可能

ビジネスプランでは、AWSのCloudFrontが追加されるため、CSS、画像、動画などのアセットをさらに広範囲にグローバルに配信することが可能です。これにより、世界各地のユーザーに対して高速なアクセスを提供できます。

Webflowをビジネス用に運用している方にとっては、とても魅力的な強みだと言えるでしょう。

アジア・オセアニアの追加データセンターが利用できる

ビジネスプランを選択することで、アジアやオセアニア地域の追加データセンターを利用することができるため、地域ごとのユーザー体験がさらに向上します。

参考元:https://discourse.webflow.com/t/cdn-versus-global-cdn/39127

WebflowやFastlyの今後の見込み

日本では、まだWebflowは大きく知られていませんが、海外では需要が高まってきており、日本国内でも少しずつ利用されるようになってきています。そこで、WebflowやWebflowが採用しているFastlyの機能性の高さが、今後どのように社会に影響を与えるかについて考えてみましょう。

Webflowと合わせてFastlyの需要が高まる可能性

Webflowの直感的なデザインツールと、Fastlyの高速CDNサービスの組み合わせは、ユーザーが求める効率性とパフォーマンスを実現しています。世界中でインターネットの利用が普及し、オンラインでのビジネスが増加している今、これらのサービスへの需要はさらに高まると予想されています。

特に、リアルタイムデータの処理能力やセキュリティの強化が重視される中、Fastlyの技術は市場での競争力を持つでしょう。また、Webflowはノーコードツールであるため、専門的な知識を持っていない方でも使いやすく、様々な方にとって、ウェブサイト構築をより身近なものに感じてもらえるきっかけとなるでしょう。

そのような背景から、多くの企業や個人からのニーズが増え、FastlyのCDNを組み合わせたWebflowはさらに社会に受け入れられることが予想されます。

ユーザー体験の向上にも繋がる

WebflowとFastlyの連携は、もちろんユーザー体験の向上にも寄与します。

高速なローディング時間と効率的なコンテンツ配信は、訪問者の満足度を高め、ウェブサイトの離脱率を低下させます。また、セキュリティ面にも優れているウェブ環境を提供していることで、ユーザーが安心してサイトを利用でき、信頼性の向上にも繋がります。

これらの要素は、最終的にはサイトの訪問者からの高いエンゲージメントを引き出し、企業や個人の利益の獲得向上、さらにWebflowとFastlyの採用率をさらに推進することになります。

まとめ:Fastlyを採用しているWebflowは今後もニーズがある

WebflowがFastlyのCDNを採用することによって、ユーザーは高速で安全、かつカスタマイズ可能なオンラインプレゼンスを実現することが可能になりました。日本ではまだ広く知られていないWebflowですが、海外での需要の高まりとともに、日本国内でも徐々に認知されつつあります。Webflowの扱いやすいデザインツールとFastlyの迅速なCDNサービスの組み合わせは、効率的で高性能なユーザー体験を提供することができるため、オンラインでのビジネス拡大を目指す方にとって、Webflowを運用することは最適な選択肢だと言えるでしょう。

この記事を監修した人
Kouki T
デザイナー
2024年にデザイナーとしてIGNITEに入社。10代からWebデザインを独学で学びWeb・グラフィック・動画など様々な分野の制作に携わっている。 現在はWebflowの技術を活かしデザイン・SEO・運用あらゆる面でのクオリティを高めたWebサイトを構築し、クライアントの集客力アップに繋げている。